環境大臣への石綿救済法改正の要望書を提出

2021/03/25 木曜日

 

3月24日、宮崎勝環境大臣政務官に対して以下の要望書を提出しました。提出及び意見交換には、参議院議員の西田まこと議員にも同席頂きました。


環境大臣 小泉進次郎 様

2021年3月24日

中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会 副代表(会長代行) 小菅千恵子

           石綿健康被害救済法の改正を求める要望書

日頃よりアスベスト被害者の救済事業並びにアスベスト被害をなくすための施策にご尽 力いただき敬意を表します。

私たち中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会は 2004 年 4 月に結成され、中皮腫、 肺がん等のアスベスト関連疾患の患者と家族がともに支え合い、アスベスト被害者の補償 救済とアスベスト被害根絶のために活動しています。

2005 年 5 月、兵庫県尼崎市でクボタ・ショックが起き、アスベストによる公害が大きな 社会問題となりました。その翌年、政府は「すき間のないアスベスト被害の救済」のた め、石綿健康被害救済法を制定し、救済事業に取り組んできました。

しかし、アスベスト被害は今なお続いています。アスベスト被害者にとって、すき間の ない補償救済制度の実現は切実な課題となっています。

つきましては、石綿健康被害救済法を改正し、事業の拡充を下記のとおり要望します。

1.石綿関連疾患の治療研究の推進を 中皮腫など治療が困難であるがんに係る治療研究を推進して下さい。そのために石綿健康被害救済基金を活用して下さい。

2.特別遺族給付金の支給延長を
特別遺族給付金は 2016 年 3 月 26 日までの死亡労働者等の遺族が対象であり、2016年 3 月 27 日以降に亡くなった死亡労働者等の遺族は対象となっていません。アスベス ト被害に時効はありません。2016 年 3 月 27 日以降の死亡労働者等の遺族を特別遺族給 付の対象にして下さい。これまで環境省、厚生労働省がそれぞれ 2009 年、2012 年に死 亡小票や死亡診断書に基づき、遺族への周知を行ってきましたが、未だに中皮腫など石 綿関連疾患の被害者が埋もれています。周知事業に継続して取り組んで下さい。

3.「指定疾病」の拡大と判定要件の見直しを

石綿肺の合併症や良性石綿胸水を指定疾病に追加してください。肺がんについては、 石綿ばく露歴を判定基準に追加して、厳しすぎる医学的要件を緩和して下さい。

4.患者が安心して療養できるよう療養手当の増額を 現在、療養中の認定者に支給される療養手当は月額 103,870 円です。これでは患者が安心して療養に専念できる額ではありません。ぜひ療養手当を増額して下さい。

5.遺族への救済給付の拡充を 遺族に対する給付金を拡充し、遺族への年金給付を創設して下さい。

6.石綿被害救済事業に被害当事者の参加を 石綿健康被害救済は国民的な課題です。ぜひ被害当事者が参加する「石綿健康被害救済推進協議会」(仮称)を設置し、事業を推進して下さい。

 

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