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中皮腫における胸膜外肺全摘出術(EPP)と胸膜切除剥皮術(P/D)の優位性の比較

公開日:2022年6月29日

手術に関しては、質の高い前向きの大規模無作為化比較対照試験が欠如しています。下記①~⑨の理由で、上記試験の実施は困難です。したがって、EPPとP/Dの科学的な優劣の判断は不可能です。どちらかの術式の優位性を断定的に強調することはできません。

外科治療の検討については、私が認識しているだけでも以下のような問題点が有ります。

① 患者数が少ない
② 施設によって、手術適応が大いに異なる
③ EPPの術式や術後管理の質が, 施設によって大いに異なる
④ P/Dの術式や術後管理の質が, 施設によって大いに異なる
⑤ 施設によって、集学的治療方法が大いに異なる
⑥ 上皮型でも、悪性度が大いに異なる
⑦ 同じStageでも、進行度が大いに異なる
⑧ 進行症例に、EPPが行われる場合が有る
⑨ 施設によって、実施している術式(EPPまたはP/D)が片寄っている

私はEPPとP/Dの両術式を実施しています。私の手術可能な悪性胸膜中皮腫の術式選択を説明します。
心肺機能や既往歴等を検討して、EPPが可能であればEPPが第一選択です。EPPが不適であれば、P/Dを選択しています。

理由は、EPPの腫瘍減量効果がP/Dよりも高いからです。これは、世界的に定説になっています。上記のため厳密な比較はできませんが、私の場合はEPPがP/Dよりも治療成績が良いからです。特に、長期生存患者がEPPでおられます。患者さんやご家族は、長生きの可能性を求められます。

ビデオや手術見学で他施設の手術を見ましたが、質の高いEPPを実施できない施設がP/Dを中心に実施されている傾向もあるかもしれません。

 

執筆:岡部和倫(ベルランド総合病院呼吸器外科部長)

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