ある患者さんとの出会い
 

中村實寛

 中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会:関西の古川さんから電話があったのが4月22日でした。「ある中皮腫の患者さんが中村さんの記事を見て、会って話をしたいと言っているのです。いかがですか。」との内容でした。

 記事とは、2月19日に開催された「じん肺プロジェクト」の中で(中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会)の、患者として発言の機会を頂き発表した原稿を(関西労働者安全センター)発行の機関紙「関西労災職業病」に載せていただいたものでした。

 そして4月27日に兵庫県の病院でOさんと会うことになりました。午後1時過ぎに古川さんと病室を訪ねるとOさんは談話室に行っているとのことでした。ちょうど同じ部屋のNaさん(中皮腫の患者さん)が帰ってきたので挨拶だけしました。談話室ではOさんが奥さんと食事の最中でした。挨拶をすませてすぐに色々な話に入っていきました。

 最初病院に行くきっかけは、なにか自覚症状があったのか、いつ頃中皮腫の診断がでたのか、また最近の治療はどんな治療をしているのか、どんな経過で今日に至っているのか、などの話をお互いにしていきました。

 古川さんが入院している別の中皮腫の患者さんOkさんを紹介してくれました。Okさんも一緒に話の輪に加わってお互いの今の状態・状況などを話して、それぞれ病院、医者、行政などに対しての不満などいつも思っている事を話してまたお互いに聞いて貰い短い時間ではありましたが有意義な時間になったと思いました。

 そんな話の中で「中皮腫と言う病気の認識度が低い」「なんで自分がこんな病気になったのだろう」「90%以上がアスベストが原因の病気だと言われているので、行政・企業の責任だから中皮腫の診断が出た時点で労災にして欲しい」このような話(意見)が出ました。

 最近テレビ、新聞などで報道されてきているけれど、まだ地方に行くほどこの病気に対し認識度が薄いと思われます。これだけ患者さんが多いのにまたこれから患者が増えると言われている病気だから厚生労働省及び労働局がパンフレットなどでもっと広く中皮腫に対する健康診断などを促して欲しいと思っています。

 Oさんの入院されていた病院には中皮腫の患者さんが古川さんの担当している方だけで6名おられるとの事でした。その中の4名の方とお話が出来たことを嬉しく思います。一人でも多くの患者さん・家族の方とお話したら勇気を貰えるような気がしてなりません。これからも機会があればたくさんの方々とお話をしたいと思っています。帰りの車の中で古川さんと「ミニ家族の会みたいでしたね」と話しながら帰りました。

 また皆さんとお会いできてお話ができる日があれば良いなと思っています。

 Oさん、そして奥さん、Okさん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

 そして、みなさん、がんばりましょう。生きるために。

中村實寛

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