緩和ケア―痛みを軽減し、治療に臨むための緩和ケア

 2014年より、古川会長や外部の方のご紹介で、患者さんからのご相談を受けるようになりました。 病気を抱えて、体のこと、毎日の生活のこと、治療のこと、これからのことなど、様々なご心配についてお話を伺いました。お話をされているうちに、気持ちの整理がつかれて、ご自分で解決策を見つけられる方、こちらからアドバイスやご提案をした方など、解決方法は様々でした。

 心配事は早く片付けて、一日一日を楽しく送っていただきたいと思いますので、ご心配の大小に関わらず、いつでもご相談下さい

 一方で、難しいご相談もありました。緩和ケアに関するご相談、とくに、化学療法を実施したものの、副作用と体力低下に苦しみ、そのうえ症状が悪化してしまったというご相談が相次ぎました。「近くに緩和ケアを行う医療機関を探そうにもどこがよいかわからない」、「見つけたがすぐに入院できない」など、切実なご相談に対して、古川会長と一緒に知り合いをあたったり、中皮腫プログラムを受講した看護師に情報提供を呼びかけたりしました。頑なに緩和ケアを拒否されていた方が救急で緩和ケア病棟に入院した途端に、「とても良い」とおっしゃったと聞いたときは、驚きましたし嬉しく思いました。

 以前に緩和ケアをお勧めした患者さんで、「あの時緩和ケアを断ったので、今さら頼むのは気が引ける」とのお考えから、ぎりぎりまで痛みに関する再度のご相談を我慢された方がおられました。私は、緩和ケアを思い出してくださったことに心から嬉しかったのですが、気兼ねから痛みを我慢されたと聞いて、申し訳なく思いました。中皮腫を治すべく意を決して化学療法に臨んだのに、断念せざるを得ないことにどれだけ落胆されたでしょうか。そのお気持ちを含めて、私達看護師はケアしたいと思っています。

 次項と次々項にアスベストによる病気の患者さんの支援に熱意を燃やす看護師2名がメッセ―ジを寄せます。

(相談役、聖路加国際大学看護学部准教授、長松康子)

(第108号、2015年5月掲載)

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