尼崎市長と面談して

中村實寛

 旧クボタ神崎工場の周辺住民にアスベスト疾患「中皮腫」の被害者が出ている事が報道されて一ヵ月過ぎた7月末に古川さんから電話があり、「尼崎市の白井市長が8月4日に被害者の周辺住民3人と面談する事になったので一緒に行ってくれませんか?」古川さんは別件の用事と重なったので私に市長との面談に立ち会って欲しいとの事でした。尼崎労働者安全衛生センター事務局長・飯田さんも一緒に行かれると言うので、行けば何とかなるだろうと軽い気持ちで引き受けました。

 8月4日午後3時からの面談、10分前に市長室の応接室に、少しして市長が見えて飯田さんの司会で面談が始まりました。まず被害者の自己紹介から始まりました。一人ずつ何処に住んでいて、何時ごろ病気になったのか、今どのような治療をしているのか等メモを取りながら真剣に話を聞いて頂きました。面談は1時間と制限がありましたが最後に私にも少し時間を頂きました。私は「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」の成り立ちから、現在の活動などの話をして、クボタ事件にも触れました。「尼崎市もそうでしょうが、関西労働者安全センターにも沢山の相談が来ています。まだ今後被害者は増えて行くでしょう」このような話の中で市長は全力を尽くして、このアスベスト公害問題に取り組む事を約束してくれました。

 そこで私は提案しました「私たち中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会は、この尼崎で起きたアスベスト公害問題に対して出来るだけの事をして行きます。今後も補償などを求めて行政・国にも要望して行きます。しかし私たちも小さな民間団体ですから尼崎市も自治体として政府・行政に働きかけて下さい。私たちに出来る事は協力させて頂きますが尼崎市も私たちと一緒に頑張って下さい」とお願いして面談は終りました。その後8月10日の夕刊を見てびっくりしました。「環境省に支援要請」の見出しで「クボタ旧神崎工場の周辺住民にアスベストによる健康被害が出ている問題で同市の白井文市長は10日、環境省など関係省庁を訪れ、財政的な支援などを求める要望書を提出した」と報道されました。

 勿論、市議会などで審議されての事だと思いますが、4日の面談の効果かな?と自己満足したりしました・・笑・・ 

 それからもクボタから見舞金・弔慰金などの支払いが続き、現在書類の申請が通算70名、見舞金・弔慰金の支払い46名になっています。そんな中、10月8日尼崎支部の設立集会の後、NHKスペシャルで尼崎と中継で結んで生中継。10月16日尾辻前厚労省大臣との面談。10月30日JR尼崎駅前で署名活動。11月9日 第1回多省庁交渉。11月26日小池環境大臣面談。尼崎アスベストシンポジウム。12月4日尼崎支部集会(奈良医大・車谷教授のクボタ周辺 疫学調査結果報告)などの行事?がありました。

 そして12月8日 第3回尼崎市議会定例会(第4日)の傍聴に古川さん、片岡さんと行きました。被害者、遺族の方も来ていました。市議会もアスベスト問題に白熱した質問が続いていました。この勢いを中央に届けて欲しいものです。

「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」も12月15日「第2回多省庁交渉」を行いました。

 今 中皮腫・じん肺・アスベストセンター、石綿対策全国連絡会議と協力して活動(行動)しています。今後は自治体の協力も含めて活動して行けたら良いのではないでしょうか。

 最後に皆さんの為になるアスベスト新法が出来る事を願っています。

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