お知らせ

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【会議録】中皮腫を治せる病気へ! アスベスト健康被害の格差とすき間のない補償を求める院内集会(2023年5月8日)

更新日:2023年5月29日

公開日:2023年5月27日

2023年5月8日に開催されました「中皮腫を治せる病気へ! アスベスト健康被害の格差とすき間のない補償を求める院内集会」の会議録を公開致します。なお、当日の動画はこちらをご確認ください。当日は、以下の国会議員等のみなさまにご出席頂きました。御礼申し上げます。

衆議院議員(敬称略)

松木謙公(立憲民主党)

野間 健(同上)

遠藤 敬(日本維新の会)

井上英孝(同上)

伊東信久(同上)

岩谷良平(同上)

一谷勇一郎(同上)

遠藤良太(同上)

池畑浩太朗(同上)

穀田恵二(日本共産党)

宮本岳志(同上)

参議院議員(敬称略)

高木かおり(日本維新の会)

柴田 巧(同上)

梅村みずほ(同上)

田村智子(日本共産党)

地方自治体関係者(敬称略)

泉南市長 山本ゆうま

阪南市長 水野謙二

泉南市議会議長 森裕文 

泉南市議会副議長 岡田好子

阪南市議会議長/近畿市議会議長会 会長 見本栄次

阪南市議会副議長 二上 勝

団体(敬称略)

建設アスベスト訴訟全国連絡会事務局長 清水謙一

代理出席の衆議院議員

自由民主党

大西英男、堀井学、三ツ林裕巳、田中和徳

公明党

中川康洋、吉田久美子

立憲民主党

道下大樹、落合貴之、阿部知子、湯原 俊二、階猛

日本維新の会

馬場伸幸、岬まき、掘井健智、漆間譲司、青柳 仁士、赤木正幸、中司 宏、藤田文武、住吉寛紀、美延 映夫、市村浩一郎

国民民主党

田中健

代理出席の参議院議員

立憲民主党

辻元清美

日本維新の会

清水貴之、室井邦彦、梅村聡、東徹、片山大介

日本共産党

山下芳生、倉林明子、山添拓

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【司会】ただ今より、中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会主催でございます、「中皮腫を治せる病気へ!アスベスト健康被害の格差とすき間のない補償を求める院内集会」を開催していきたいと思います。司会の進行を務めさせていただきますのは、患者と家族の会、事務局長を務めております飯田勝泰です。よろしくお願いいたします。どうも皆さん、改めて、ほぼ3年ぶりの再会ということになりました。この間、新型コロナウィルスが多くの人たちの命や健康を蝕んで参りました。そうした中で、私ども患者と家族の会は、全国の各支部の皆さん、特に世話人の皆さんを中心にしながら支部活動を続けてきていただき、そしてまたこの石綿健康被害救済制度の抜本的な改革に向けて運動を進めてきていただいています。本日はここ衆議院議員第一議員会館に再び皆さんとこういう形で再会をし、国会に対して、政府に対して、抜本的な石綿救済制度の見直しと改革を求める院内集会を開催できたことを本当に喜ばしく思いたいと思います。本日は全国から集まっていただきました患者さん、ご家族の皆さん、本当にお疲れ様です。そしてまた、大変多忙な中、今日、私どもの院内集会に駆けつけていただきました国会議員の先生の皆さん、そしてまた、自治体の市長の皆さん、後からまたご発言もいただきますので、よろしくお願いしたいと思います。そうしましたら、まず最初ではございますけれども、私ども患者と家族の会会長、小菅千恵子よりご挨拶をさせていただきます。

【小菅】皆様、こんにちは。お忙しい中、20名ほどの国会議員の方々にご参集いただき、感謝申し上げます。また、泉南市長山本ゆうま様、阪南市長水野謙二様、そして市会議員の方々のご参加もいただき、ありがとうございます。建設アスベスト訴訟統一本部事務局長の清水謙一様、そして患者会の皆様も、北海道から福岡まで、全国から駆けつけていただきありがとうございます。石綿健康被害救済法の見直しとして、昨年6月から中央環境審議会の小委員会が6年ぶりに開始され、3月31日が5回目で進行中でございます。その中で、命の救済として、中皮腫を治せる病気にするための研究支援のお願いと、給付の格差の問題を訴えて参りました。委員会は何の改善点も無く、報告書をとりまとめようと議論は大詰めの状態です。そこで、本日は国会議員の皆様の前で、小委員会の報告をさせていただき、患者、家族のおかれている状況をご理解いただきたいと設定いたしました。私たち患者、家族は、国の被害者なのです。ならば、責任をとるべきです。どうか我々、中皮腫患者とその家族を救うために法改正をお願いいたします。中皮腫を治る病気にするために、制度への見直しの決断と実行を切に希望いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

【司会】はい。ただいま会長の小菅千恵子からのご挨拶をさせていただきました。続きまして、ご出席いただいた順番で、大変お忙しい中、私どもの集会に駆けつけていただきました国会議員の皆さんからご発言、メッセージをいただきたいというふうに思います。まず、参議院議員の田村智子先生、よろしくお願いいたします。

【田村】皆さん、こんにちは。日本共産党参議院議員の田村智子です。本当に何度も何度も国会での要請行動、省庁への要請行動、そして裁判闘争と、皆さんの闘いの中でアスベスト被害を、救済ということで、数々の制度、法律が作られてきましたが、今、皆さんからいただきました資料を見ても、本当に労災で出されているお金と、石綿救済法で出されているその支援のお金とが格差がある、また救済されていない方々が大勢いらっしゃる、この指摘は大変重いものがあると思います。私も2003年に井上美代さんという共産党の参議院議員の秘書をしていたときに、初めてアスベスト問題で質問主意書というのを作るという仕事を担当いたしました。当時から、2000年代のはじめというか、1990年代にも、本当に建設労働者の皆さんをはじめ、このアスベスト被害については警鐘乱打をされていた。そして早くアスベストの使用禁止を、出回っているものの回収を、何にアスベストが含まれているのかの徹底した周知を、そして被害に遭っている方にもれなく医療や、そして救済の様々な制度が届くように周知することを、本当にどれだけみなさんが運動されてきたか。未だに遅々としてという進み具合だと言わざるを得ないと思います。救済ではなく補償を、という皆さんの要求はもっともです。まさに公害と同じで、被害が出ることがわかっていて、利益を最優先にして、建材メーカーとか、そういうアスベスト含有の製品を作るメーカーの利益のほうを最優先してしまった、その結果が今これだけの被害を国民の中に広げているのだというように思います。新たに皆さんから中皮腫を治せる病気として、その研究費に、基金の使われていない部分があるじゃないかと。これを充ててくれという、建設的な提案もなされていることに、本当に敬服いたします。私も国会の中で、これは超党派で取り組まなければならない問題ですから、すべての被害者の救済・補償に手が届くように、皆さんとともにがんばっていきたいと思います。本日、時間の許す限り、皆さんのご意見もお聞きしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

【司会】田村さん、ありがとうございました。続きまして、参議委員議員の高木かおり様、よろしくお願いいたします。

【高木】皆さん、こんにちは。ただいまご紹介いただきました日本維新の会、参議院議員の高木かおりと申します。今回、私、この院内集会には初めて参加をさせていただきます。今日は皆さんから様々なお困りごとであるとか、また、これからどういった法改正をしていくべきなのか、また皆さんの様々な現状、実態、そういったことを、まずはしっかりと勉強をさせていただきたいというふうに思います。これから2030年に向けて、被害の方々が拡大していくのではないか、そういったことも言われております。年間に1600人の被害の方々がまだ今もなお出ているということで、私どもも本当に他人事ではないというふうな認識のもと、今日は参加をさせていただいております。先ほども話にありましたが、やはりこの治せる病気にしていく。病気ではあるけど、病人になって、これからの人生を暗く、この病気に押し込められて生きていく、そんな人生ではなく、もっともっと前向きにしっかりと・・私たちもしっかりと闘っていきたいというふうに思っております。製薬会社等、なかなかそういった民間の力だけではクリアできない問題、こういったこともございます。国がしっかりと支援をしていくことが必要だと私も考えておりますので、皆様からどうぞいろいろなご意見、ご要望等、私も今日、勉強させていただきたいと思いますので、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

【司会】高木さん、ありがとうございました。それでは続きまして、参議院議員の柴田巧様、よろしくお願いいたします。

【柴田】皆さん、こんにちは。日本維新の会の参議院議員、柴田巧です。今日は全国から患者の皆さん、また家族の皆さん、お集まりのことと存じます。本当にお疲れ様です。また、長い期間にわたって、この救済補償法を巡ってご努力をされておりますことに改めて敬意を表したいと思っています。私も今、高木議員同様にですね、初めてこの集会に参加をさせていただきまして、皆さん方から、また生の声も聞かせていただき、また具体的に政治に何ができるのか、すべきなのか、しっかりと党内でも議論して参りたいと思っております。繰り返しというか、改めて言うまでもありませんが、このアスベスト被害は、生産・消費・流通という全過程に関わるところからでてくるものですし、あるいは、関係してから、吸ってから数十年経って出てくるストック型災害とも言われてもおります。これから本当に多くの患者の皆さんが出てくるのではないかと予想されるところでありまして、ある意味、史上最大の産業災害と言っても過言ではありません。従って、この皆さん方を少しでも助けていくために、まずはこのいろんな治療や、そしてこの進行を抑制する効果のある研究開発をいかに進めていくか、またそのための安定的な予算をいかに確保していくかということが大事でありましょうし、我が国では残念ながらこういう関係の専門医の方も少ないのが現実ですので、こういった人たちをどう育成していくかをはじめとして、まずたくさんの課題があると認識をしております。いずれにしても今日のテーマにもありますように、中皮腫を治せる病気にしていくということが極めて肝要だろうと思いますし、皆さん方にまさに寄り添った政治が展開されますように、また皆様とのご要望を前に、少しでも進めていくような、そういう政策を是非是非とって参りたいと、心新たにしているところです。今日は皆さん方、いろんな生の声、またご要望をしっかり受け止めさせていただいて、冒頭にも申し上げましたが、少しでも前進をさせていく、今日は良い機会になりますことをご祈念し、また我々もがんばっていきますことを誓い申し上げて、ご挨拶にかえさせていただきます。がんばっていきましょう。よろしくお願いいたします。

【司会】どうもありがとうございました。続きまして参議院議員の梅村みずほ様、よろしくお願いいたします。

【梅村】皆さん、こんにちは。ただいまご紹介にあずかりました参議院議員の梅村みずほでございます。高木かおり議員、柴田巧議員と同じく日本維新の会の参議院議員をしております。本日、私、手元に2通の要望書を手にしております。泉南アスベスト訴訟のまさに泉南市から山本ゆうま市長、そして同じく泉州ということで、阪南市長である水野謙二市長とともに、先ほど私どもの事務所まで来ていただきまして、要望書を手渡していただきました。私も大阪府選出の国会議員として、両市長からこの問題の大きさというものを知りまして、実はこの後すぐに法務委員会がありまして、質疑の前で、午後トップバッターの質疑者で、質問のことで頭の半分は占められているんですけれども、なんとしてでもこの集会に参加しなくてはいけないと、当事者の皆さんのお話を今日は最後まで聞きたい思いはあるんですけれども、間もなく退出しなくてはいけないという、後ろ髪を引かれる思いではあるんですが、何とかこの長きにわたって、この問題を訴えてこられたご遺族の皆様、そして患者の皆様、そして建設現場で働いてこられた方だけではないご家族の問題、この問題の大きさというのはですね、世間が思っているよりも、よほど大きく根深いものであるという共通認識を共有しております。ですので、今後とも是非ですね、両市長はもちろんですけれども、当事者の皆様とも連携しながら、一緒にこの問題を前に進めて参りたい、そして中皮腫を治せる病気へ、という皆様の希望を叶えるために何ができるのかというのを必死に考えて参りたいと思います。今後ともよろしくご指導くださいますようにお願い申し上げます。ともにがんばって参りましょう。

【司会】どうもありがとうございました。続きまして衆議院議員の神田憲次さま、いらっしゃいますでしょうか。(不在)はい、それではご紹介のみということで。次に衆議院議員の遠藤たかし様、いらっしゃいますでしょうか。はい、よろしくお願いいたします。

【遠藤】ご紹介賜りました大阪第18区遠藤たかしでございます。別に僕はサボってるわけでもないんで、どうしても優先順位を決めてですね、衆議院を代表してというか、後からうちの大阪、前府議団、府議会のですね、森議長からぜひ要望を聞いてきなさいというお話もございましてまかり越しました。先ほど我が党の参議院の3名の議員からお話がありましたんで、要は、この話もマスコミも今日、ほぼ来られてないということでありますけれども、風化させないということだと思うんですね。なので、関係省庁との議論もそうでありますけれども、いかにこの問題を提起する上では、できるだけ丁重にならないこと、一時の報道ぶりからするとですね、まったく報道がなされていないということで、我々議員はそういったところに後押しをして、プッシュをしてですね、この議論を風化させないようにすることが一番、我々の責務ではないかというふうにも考えております。ぜひそういったことも含めて、我々のできることは全力で尽くして参りたいと思いますので、引き続き患者さんの皆さんも、家族の皆様方にも、期待のもてる、そういった政治の状況を作り出して参りたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

【司会】どうもありがとうございました。さて、続きまして、大阪府から駆けつけていただきました、大阪府泉南市長の山本ゆうま様、ぜひスピーチのほう、よろしくお願いいたします。

【山本】ただいまご紹介をいただきました、大阪府泉南市から参りました山本ゆうまでございます。昨年ですね、私、当選をさせていただきまして、もうすぐ就任をして1年になるわけですけれども、この泉南市におきましては、このアスベストの問題がですね、やはりこの市の歴史の中で、本当に根深く、明治時代以降、ずっと町作りの中でそういったものがあったということがあります。そういったところからも、アスベストの訴訟であったり、それから地元の梶本さんのところで石綿の館で、いろんな資料や今までの取り組みを見ることができます。この前も記念式典に参加をさせていただきまして、今もなお、そのアスベストの被害に苦しまれている方や、前回は参加できたけれども今回は参加できない・・もう亡くなってしまった・・そういったことを私も聞きまして、この問題はまったく解決できていないというふうに私も思ってございます。この後、阪南市とともに要望に行かせていただきますけれども、先日、資料をいただきました“隙間”です。要は格差の無い療養手当と隙間を無くす認定基準の見直し、ここに関しまして、やはりもっと国のほうで議論をしていただかないといけないというふうに非常に思っておりますし、なかなかまだ症状が表に出てきていない方もたくさんいらっしゃいますから、ここをですね、しっかり国のほうにいって要望してきたいなと私も思っておりますので、これからしっかり皆さんをバックアップしながら、いろんなことを教えていただきながら活動をして参りたいというふうに思います。本日の開催、まことにおめでとうございます。

【司会】どうもありがとうございました。続きまして阪南市長の水野謙二様、よろしくお願いいたします。

【水野】皆さん、こんにちは。阪南市長の水野でございます。泉南アスベスト被害者の方の運動の素晴らしさを、是非お伝えしたいと思います。コロナ禍の中においても微動だにせず、後ずさりせずに、しっかりとコロナ禍が収まるのを待って一気に動き出してきた、その仕組みが、大きく泉南のアスベスト運動を支えているということをまずお伝えをしたいと思いますし、何卒そこに学んでいただければ非常にありがたいというふうに思います。私たち泉南の山本市長様とともに多くのことを学ばせていただいております。そしてもう1点、ここにも掲げられておりますけども、私たちの社会は、見たことも無い新型コロナウィルスという感染症に打ち勝ってきたんです。見たことも無い伝染病に勝ち残ってきたと言いますか、それは日本の知恵だけじゃなくて、世界の知恵を集めて打ち勝ってきた。必ずや中皮腫を治せる病気にするんだと。ここはですね、皆さん、確信を持って力強く取り組んでいただきたいといふうに思います。なにとぞ今日はその大きな節目となる大会、力を養っていただきますようにお願いをいたしまして、挨拶とさせていただきます。がんばりましょう。

【司会】心強い発言、ありがとうございました。ご公務の関係で、山本様、水野様、これで退席をされます。また拍手でお送りしたいと思います。どうもありがとうございました。そうしましたら、発言を続けさせていただきます。来賓のご挨拶ということで、本日は建設アスベスト訴訟の統一本部、事務局長をやっておられます清水謙一さんにおいでいただいております。ぜひ建設アスベスト訴訟の現状ならびに課題につきまして、ご発言いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

【清水】どうも皆さん、忙しいところ大変ご苦労様でございます。建設アスベスト訴訟の全国連絡会というのを作っておりますが、そこの事務局長をしております清水といいます。まずは今日も、この看板に掲げてありますとおり、「中皮腫を治せる病気に」、この要求を中心とした皆さん方の要求案、願い、そういうものを私たちも全面的に支持し、一緒に運動していきたい、まずこのことを表明したいと思います。既にご存じの通り、私たちの裁判は、建設業というアスベストによる労働疾患の半数以上を占める産業の中で、なぜうちの組合員にこんなにアスベスト被害が集中しているのか。それは一体何なんだ。このことの問いから、私たちの運動は始まりました。その結果、やはりアスベストの危険性、とりわけ発がん性を知っているのにもかかわらず、規制をしてこなかった国。そしてアスベスト含有建材を売り続け、それを自分自らの儲けにしてきたメーカー。もっとね、周りにはいろいろあると思うんですよ。商社だとか、いろいろあるけれども、まずは建設産業の中で問うべきは、国とこの建材メーカーの責任だというふうに思い定めて2008年。今から思えば15年も前にですね、提訴をしたわけです。私たちの先行訴訟としては、泉南の国賠訴訟がございました。私たちは当初から、このアスベストに対する医療、研究、治療体制、このことの抜本的な充実を図れということを要求の大きな柱にしていました。しかし、そのことを実現するためには、国や建材メーカーがこれまでのアスベスト製作に対する抜本的な反省、そういうもの抜きにして、そういうことが実現できるんだろうか。そのためには、国と建材メーカーの法的な責任を問う裁判が不可欠だと。こういう立場から、最初の提訴は15年前の2008年に提訴をしてきたという経過がございます。一昨年の2021年に4つの訴訟についての最高裁判決が下り、その法的な責任・・国の法的な責任に基づいて、国会の中で全会一致で建設アスベストの給付金法というのが一昨年に成立をし、昨年1月からスタートをいたしました。私たちの原告、全国で約1000人の被害者原告がおりますけれども、国との関係では判決および和解でほぼすべてが、ほぼ95%ぐらいの原告の方には国からの和解金、賠償金・・名目は違いますけれども、そういうものが支払われています。そして今度の給付金法で私が一番良いと思っているのは、その第1条に、最高裁判決が示された、国の違法に対して原告と同等の被害に苦しむ被害者の方々に、つまり、“名前は給付金だけれども国からの賠償金の性格なんだ”ということが、法律の中にちゃんと書き込まれていることだというふうに私は思っています。今、毎月毎月、この給付金を支給するかどうかの認定審査会が厚労省で開かれておりますけれども、この15回の中で、認定をされた方が3900人というふうになっています。3900人の方々と、私たちの原告の1000人、合計すれば約5000名の人たちに国からの、その国の違法に基づく賠償金的な性格の強いこの給付金が払われているということを、まずはご報告したいと思います。私はそれぞれの原告の方々に賠償金をお届けしたり、そういう作業もやってきております。そうすると、お礼の手紙が来たりするわけですけれども、「これで借金のカタがつきます」とか、「これでしばらくは生き延びられます」とか、そういうご遺族の方々の声が様々な形で寄せられていると、そのことがひとつ。もうひとつは、このことによって原告の全員が救われているわけではないということです。屋外で従事をしていた職種の方、それから解体工として従事をしてきた方、この方々は国からの賠償金からも除かれているという現実があります。原告の方々のお話を聞きますと、やはり同じ建設現場の中で従事をしてきて、この人は国の賠償金が払われる。こっちで働いていた人は賠償金が支払われない。こんなことは許されないだろうというふうに思います。私も詳しい法律の問題はわかりませんが、司法の場で決着をつけなければ、決着がつかなければ、それを直すのが私は政治の役割だというふうに強く思います。今まで日本の法律、別にアスベストに限ったことではないかもしれませんが、当面、当面、付け焼き刃、付け焼き刃でいろんな制度や法律を繰り返してきているから、一番大本の、国が今までおかしてきた違法の責任にどう向き合って、その違法の責任で被害を被った方々に、どう国として被害を救済する仕組みを作るのか。そこの根本の議論がやっぱり足りないから、アスベストのこの救済法ができても建設アスベストの給付金法ができても、なかなかそこの根本のところが変わらないというふうに思っているのが私は最近の実感であります。建設アスベスト訴訟そのものは、建材メーカーとの関係で運動が続いております。裁判が続いております。是非ともですね、このところについても私たちは勝ち抜きたいし、1日も早い解決を勝ち取りたいというふうに思います。率直に言って、中皮腫・患者と家族の会と、私たち建設アスベストの原告の方、また運動体。これがやっぱり日本のアスベスト被害を広く社会に訴える大きな2つの原告、被害者の団体だというふうに確信をしております。私たちと一緒に、皆さんとともにですね、手を携えて、これからも運動を進めて参りたいと思います。今日は本当にありがとうございました。皆さんの成功をお祈りいたします。ありがとうございました。

【司会】ありがとうございました。力強い励ましの言葉として、しっかり受け止めていきたいと思います。そうしましたら、ただいま、衆議院議員の井上英孝様が駆けつけていただきましたので、ぜひご発言、お願いしたいと思います。

【井上】改めまして皆さん、こんにちは。今、ちょっと本会議中ということで、少しだけ抜けて、ちょっと大事な会だということで参加をさせていただきました、衆議院議員の井上英孝でございます。うちの仲間の参議院の柴田、高木、両名も来てますけれども、本当に本日、しっかりと皆さん方の思いというのを、この国政の場でも、我々、少しでもお力になれるように、先ほど遠藤代議士も来ていたと思いますし、しっかりと我々、携わって参りますので、また引き続きご指導ご鞭撻賜りますように、よろしくお願い申し上げまして、一言、ご挨拶とさせていただきます。本日はどうもありがとうございます。

【司会】お忙しい中、どうもありがとうございました。そうしましたら、まだ国会議員の先生方、駆けつけていただけるようですが、いろいろ国会の会期中、また委員会、本会議もありますので、その都度、ご紹介をしながら、ご発言していただきたいというふうに思っております。続きまして、今度は石綿健康被害小委員会に私ども患者と家族の会の、患者の右田孝雄さん、そして会長の小菅千恵子さんが委員として昨年6月から開催されました、この中央環境審議会、石綿健康被害小委員会に委員として参加をいたしまして、患者会が掲げる3つの要求を中心に論陣を張り、私どもの主張、要求、提案をしてくれています。この小委員会の経過を少し皆さんと振り返って、改めて小委員会、まだ終わっていませんけれども、この報告の中にしっかりと、私ども患者と家族の会の要求や提案を盛り込みさせていきたいというふうに考えておりますので、ご紹介をさせていただきたいと思っています。ではお二方、前においでください。

【右田】ただいま紹介にあがりました中皮腫患者の右田と申します。本日はご参集賜り、誠にありがとうございます。

アスベスト救済法改正

今日は、昨年6月から中央環境審議会で開催されています、石綿健康被害救済小委員会の審議経過にも触れながら、私は今、何を求めているのか、国会議員の皆様にどんな支援をお願いしたいのかをお話させていただきたいと思います。私は中皮腫患者として7年生きてきました。ごく限られた治療の選択肢の中、何とかここまで生きられましたが、現在は非常に厳しい状況であります。これまで全国の中皮腫患者さんの仲間たちと、病気と闘ってきましたが、多くの仲間が先に旅立っていきました。何とか生きたい。もう少し、もっと生きさせていただきたいと思っています。そして患者や家族が生きるための最低限の生活を守ってほしいと考えています。私の思いと同じですが、私たちが求めていることは、大きくわけて2点になります。

アスベスト救済法改正

1つは、代表的な疾患である中皮腫、今の治療支援の仕組みは研究が進みません。これまで中皮腫については治らない、治せないという前提で制度は設計されてきました。しかし、免疫療法の進展によって、状況は変化しています。「中皮腫を治せる病気にする」ための支援をしていただきたいと考えています。後はお金だけです。医療の現場も、私たちも、何をやればいいのかは、答えは持っています。後はきちんとした予算をつけていただくだけです。

もう1つは給付水準の見直しなどの問題です。今までたった1円も上がっていません。救済制度は2005年に緊急避難的に作られており、“労災を認められなかったお気の毒な方たちへのお見舞い制度”と言われて作られました。当時から、これではおかしいと言い続けてきました。遺族には約20万円の葬式代の補助があるだけです。今でもこれだけです。国や会社から補償のある方もいますが、例えば石綿工場の周辺にただ住んでいただけなのに中皮腫になった方については、国や企業からの補償は基本的にありません。被害者間の補償の格差は広がるばかりです。責任を踏まえて、被害者への補償をしてくださいということです。

毎日、数人の方が中皮腫に罹患され、また毎日、何人かの患者さんが亡くなられています。どうか我々、中皮腫患者とその家族を救ってください。これから先は、第3回から体調を崩した私に代わって、委員として小委員会に携わってこられた小菅会長のほうから説明させていただきます。ありがとうございます。

【小菅】会長の小菅です。よろしくお願いいたします。

アスベスト救済法改正

私たちは2021年から今、申し上げました問題を含めて、3つの緊急要求という形で要請をして参りました。

アスベスト救済法改正

これまで被害者は少なくとも6万人程度出ております。まだ何らかの救済を受けていない方も多くおられます。1年間で少なくとも3000人程度の方が今もお亡くなりになっており、まだ減少の傾向にはない状況です。救済のピークは早くも2030年代になると思われます。この間、法改正などを求めて、一部、遺族の方々の請求権を守る時効救済制度の延長について、法改正をしていただくことができました。

アスベスト救済法改正

昨年6月から、環境省のほうで石綿健康被害小委員会が開催されてきました。議論は続いていますが、報告書の取りまとめの段階に来ております。

アスベスト救済法改正

私たちが強く主張したのは、「中皮腫を治せる病気にする」ための研究支援のあり方の抜本的な見直し。もうひとつは、給付の格差の問題であります。

アスベスト救済法改正

労災などの対象にならない被害者のために作られた救済制度ですが、国や企業などの拠出によって、石綿健康被害救済基金というものが作られ、給付に使われていますが、約800億円の残高があります。この基金の一部、年間で3億円を治療研究に使用していただきたい。運用益も10億円(16億円?)でているので、その活用も検討していただきたいと要望して参りました。

アスベスト救済法改正

しかし、この基金は病気になった被害者にお金は払うけれども、病気を治すために活用しようということではないということです。法律を作った2005年当時、中皮腫はまさに死を意味していたので、お金があっても何をすればいいのかという具体的なイメージがわかなかったというのが背景にあるかと思われます。

アスベスト救済法改正

こちらが国の支援状況です。まったく不十分です。特に2に記載のある厚生労働科学研究補助金は年間で3000万円程度の支援です。これでは、いつになっても中皮腫は治せる病気にはなりません。がん治療支援の核となっている、3に記載のあるAMEDの支援、他のがん死との競争関係もあるので、なかなか中皮腫に予算はつきません。なぜ国の政策によっての、被害者である我々と、他のがんと一律に据えているのか、まったく理解に苦しみます。

アスベスト救済法改正

中皮腫を治せる病気にできるという考えは、夢物語ではないのです。小委員会のヒアリングでも、臨床試験や基礎研究、中皮腫登録などのデータベースの再構築によって、効果的、効率的に意味のある研究支援ができると専門家もおっしゃっています。年間で3億円でも、効果的に中皮腫を治せる病気にできる、支援ができるとのことでした。

アスベスト救済法改正

小委員会では、基金の活用について様々な意見がでています。後は国がどのような方法で支援するのかを決断していただくだけであり、最後は立法府に決めていただくべき問題です。今、環境省や厚労省が責任を押しつけ合っている状態で許せません。明日どうなるかわからない患者さんたちのために、早急にお願いしたいと思います。

アスベスト救済法改正

民間部門でも寄付を集めて何とか治療研究を進めようとしていただいております。かなりの効果が見込まれる治療薬がありますが、関係企業にも臨床試験を実施してほしいと期待しているのですが、残念ながら企業は実施しない判断をしていると聞いております。私たちは臨床試験をするために2億円を集めようとしていますが、あと何年かかるかと待てません。

アスベスト救済法改正

患者、医療者、弁護士など、関係者が一丸となって取り組みを進めていただいているのに、国はいつまでこの問題を放置しているのか。何人被害者を出せば動いていただけるのでしょうか。

アスベスト救済法改正

もうひとつは、労災と救済制度の格差の問題です。2005年の法施行前から、私たちは問題を把握しています。現役世代が病気になって働けなくなったときに、月10万円程度の給付で生活は成り立つわけがありません。子どもがいるような場合は更に負担が増えます。一部の被害者について、国の補償などが整備されている状況があります。しかし、労災の対象にもならない被害者がいることも事実で、同じアスベストを吸ったことが原因なのに、どこでいつ、どんな理由でアスベストを吸ったかによって、補償に大きな格差があるのはとんでもないことです。なぜ被害者が、責任のつけをすべて負わされなければならないのかと憤慨しております。

アスベスト救済法改正

小委員会のヒアリングでも、専門家の先生方から、国などの法的責任を土台にして、現行制度の見直しをすべきとの提言がなされました。

アスベスト救済法改正

ヒアリングを受けて、法学系委員からも、他省庁や国会を巻き込んで議論すべきとの意見も出ております。

アスベスト救済法改正

小委員会の委員長も、現在の制度の在り方について疑問を投げかけておられ、各方面からも、「このまま放置していいのか」という声が出されました。

アスベスト救済法改正

最後になりますが、改めて国会議員の皆様に、この2点の課題について、早急に議論、取り組みをお願いしたいと思います。国会議員の先生方の後押しで、私たち患者、家族をどうか助けてください。よろしくお願い申し上げます。

【司会】はい、どうもありがとうございました。右田さん、小菅さん、本当にお疲れ様でした。ただ、小委員会はまだ終わっていません。6月の末に6回目の委員会があります。それに向けて、私どももこの間主張してきたことを是非、中央環境審議会に対する報告書として、しっかりとその報告書の中身に我々の主張や要求を書き込ませていきたい、そのように思っております。是非みなさん、応援してください。そうしましたら、今、国家のほうから続々と私どもの院内集会に駆けつけていただきました先生方、ぜひご発言のほうをお願いしたいと思います。順番にご紹介させていただきます。衆議院議員の伊東信久様、是非ご発言をよろしくお願いいたしたいと思いますが、どうぞ前においでください。

【伊東】皆様、どうもこんにちは。日本維新の会の衆議院議員、大阪から来ました19区の伊東信久と申します。本日は冒頭、我が党の水野泉南市長、そして阪南市長、そして泉南市の山本ゆうま市長が挨拶されたようで、そして議会のほうからの話、泉南市、そして地元のこの救済をお望みになる皆様がお越しいただいたのを承知しております。私は今、3期目、衆議院議員をやっているんですけども、私は元々は医者です。その中でも先進医療をやっていまして、現在、いろんな分野があるんですけども、NKT細胞という、理化学研究所がやって、そして千葉大学の医学部で、呼吸器の内科でやっていた免疫の治療をやっています。もちろん、皆さんのご関心のあるオプジーボと、そういったところの併用もやっておりました。その中でやっぱり、つくづく思うんですけれども、まずは悪性胸膜中皮腫が治る病気になるというのが最大の目標であり、アスベスト肺癌、石綿肺癌とかを殴打していくというのが最大の目標なんですけども、やっぱりそれが治る病気になったとしても、そこからの生活も大変だということ。つまりサバイバーの方も大変だということを承知していますので、まだまだ本当に道のりが長い。それにしても、厚生労働省とずっと話しているんですけども、本当にちょっと、申し訳ないけど、わかっちゃいない。わかってても、わからないふりをする。そして何回か患者さんの立場で、いわゆる、いろんなところで、司法の場にいったりもするんですね。私が代わりに代弁させていただいたりすることも、弁護士さんからの依頼を受けて話をすることもあるんですけども、司法の場でもやっぱり裁判所の判事の方でも、一から本当に説明しなければならくて、1時間の尋問、そして反対尋問とかも含めまして、全然時間足らずというのが実情で、まだまだ課題が多いと思います。そういった中で本当に国のこの制度として、我々国会議員がすることを本当に、まずはしっかり勉強して、皆さんとともに歩んでいってやっていかねればならないと思いますので、本当に私にできることがございましたら、また何なりとお申し出いただければ幸いでございます。本当にともに歩んでいきたいと思いますので、これからもよろしくお願い申し上げます。

【司会】どうもありがとうございました。続きまして衆議院議員の穀田恵二様、よろしくお願いいたします。

【穀田】集会参加者の皆さん、本当にお疲れ様です。先ほども被害者の方々からの告発とそのお声を聞きまして、これほど深刻な事態があるということを改めて認識したところです。先ほど市長の方が私の部屋にもお見えになりまして、今日は急遽、私も、申し訳ありませんが、ちょっと知らなかったものですから、駆けつけさせていただきました。問題はいろいろあると思いますけど、国の責任、企業の責任、これについて本当にそれを自覚しているのかということが問われている問題だと思います。そして多くの方々が亡くなる、そういう様々な被害を受けている中で、それこそ格差も生じる、補償も確かでない、こういった実態に対して立ち向かっていくことが必要だと考えています。私どもも可能な限り、国会議員としてできること、先ほど2つと書いてありましたけれども、そういう問題を実行するために全力を尽くしたいと思っています。これからもよろしくお願いいたします。

【司会】ありがとうございました。続きまして衆議院議員の宮本岳志様、よろしくお願いいたします。

【宮本】お疲れ様です。今、穀田恵二のほうからもお話がございましたけれども、私は大阪、それももう本当にこのアスベストの被害が大阪で出た、その地元の育ちでありまして、先日、私、出身の岸和田高校の同窓会があったんですけれども、最初に私、このアスベスト被害を耳にしたのは、私の同窓だった水嶋潔という医者がおりまして、彼がずっと診断を泉南地方でやってくれたわけですよ。「なかなか胸膜肥厚斑というものを見分ける医者がおらんのだ。レントゲン見ただけでなかなか見分けられるもんじゃない。自分は診断のほうでがんばるから、やっぱり政治がこれは身を乗り出して、何らかの動きを」という話が最初にありました。クボタの事件の直後ぐらいでした。そこから始まって、超党派の動きも含めて、いろんな形で私たちは闘ってきた。裁判もやりました。ここまで来たんです。本当にね、責任を認めて、すべて補償する、すべて救うと。当たり前のことだと思っておりますので、皆さんと一緒に、地元の者としても、最後までがんばり抜く決意です。ともにがんばりましょう。ありがとうございました。

【司会】心強い発言、ありがとうございました。続きまして、衆議院議員の岩谷良平様、よろしくお願いいたします。

【岩谷】皆様、こんにちは。東大阪からやってまいりました日本維新の会、衆議院議員の岩谷良平と申します。まだ1期目でして、まだまだ新人の部類ではありますけども、まずはもちろん勉強しなきゃいけません。しかし、勉強すると同時にですね、行動を起こしていかなきゃいけないということだと思いますので、仲間も今日たくさん来ていますから、一緒に取り組んでがんばっていきたいと思います。またご指導いただけると思います。よろしくお願いします。ありがとうございます。

【司会】ありがとうございました。続きまして、衆議院議員の一谷勇一郎様、ご発言のほう、よろしくお願いいたします。

【一谷】皆さん、こんにちは。日本維新の会の一谷勇一郎です。私は厚生労働委員を務めさせていただいておりまして、本日、理事の池下卓も一緒に来たいと申してたんですが、ちょっと今、理事会のほうへ行ってしまいました。私も医療従事者として20年間、医療や介護の分野に関わって、今も介護事業所をやっておるんですが、このアスベストの問題というのは、大変多く学ばせていただいて、この中皮腫、なかなか治らない病気だということと、被害が非常にあるということも学んできております。本日、本当に維新の議員はですね、ほぼ全員参加しなさいというような遠藤国対委員長からのご指示もありまして、先ほど岩谷議員からもありましたが、しっかり勉強させていただいて、実態を把握して、国会の中で、しっかり物事が動くように党としてがんばっていきたいと思いますので、今後ともご指導いただけたらと思います。本日はどうもありがとうございます。

【司会】ありがとうございました。続きまして衆議院議員の遠藤良太様、よろしくお願いいたします。

【遠藤】こんにちは。日本維新の会の兵庫5区の衆議院議員の遠藤良太でございます。今日はこのように皆様方と勉強のところを、参加させていただいたことを、まずは感謝したいと思います。私自身も介護の仕事をしていまして、以前は、前職はそういう仕事をしていました。我々、日本維新の会としましても、先ほど話、ありましたけども、党一丸となって、皆様方と一緒にこの問題を進めていきたいと思いますし、是非とも引き続きご指導いただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。ありがとうございます。

【司会】ありがとうございました。衆議院議員の野間健様、いらっしゃってますでしょうか。ご発言のほう、よろしくお願いいたします。

【野間】皆さん、こんにちは。ご紹介いただきました鹿児島3区の立憲民主党の衆議院議員の野間健です。私の地元にも、かつて大阪で働いて、鹿児島に帰ってきた方で、もう明らかに被害を被っているんですけど、この認定の基準が何か曖昧でですね、認められないということで、本当に苦しんでいる方がおられます。もう戦前からこういう被害、危険性があるというのがわかっていたにも関わらず、国や、またこの建材企業が責任を負わずに今日まで来ています。何としても、我々、やっぱり政治の立場にあるものが、1人残らず救済されるまで全力でがんばって参りますことをお誓い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。ともにがんばりましょう。ありがとうございます。

【司会】どうもありがとうございました。続きまして、衆議院議員の池畑浩太朗様、いらっしゃってますでしょうか。ご発言をよろしくお願いいたします。

【池畑】ただいまご紹介いただきました、兵庫県の一番西の端、岡山県の隣にあります赤穂市から参りました、衆議院議員、日本維新の会の池畑浩太朗と申します。私も今、日本維新の会、先輩、また同僚議員がお話したとおりですね、勉強させていただきながら、私は農業高校出身で農業大学校出身で、農業高校の教師をずっと続けて参りました。やはりクボタの件もあります。やっぱりしっかり我々が勉強して、国会で動かすべきは動かしていきたいというふうに思っております。今後とも勉強しながら進めさせていただきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

【司会】ありがとうございました。続きまして衆議院議員の松木謙公様、いらっしゃいますでしょうか。ぜひご発言をよろしくお願いします。

【松木】皆さん、どうもご苦労様でございます。松木謙公でございまして、一本抜けております。松本じゃありません。いろんな方からもうお話ありましたけど、政治というのは、いわもなくひどい目に遭っている人を救うのが政治ですからね。そんなの、ああだのこうだのなんて話じゃないんですよ。政党も関係ありません。ですから皆さんに寄り添ってやっていくのが政治の本質ですから、しっかりがんばっていきたいというふうに思っています。以上です。

【司会】失礼いたしました。松木謙公様でした。ありがとうございました。そうしましたら、いよいよ院内集会も3時を迎えますので、終了時間に近づいて参りました。今日の集会のまとめといたしまして、患者と家族の会の副会長でございます山田哲也のほうからまとめのご挨拶をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

【山田】ただいまご紹介にあずかりました山田でございます。今日はたくさんの議員の皆様方から、激励の言葉をいただきましてどうもありがとうございました。会員の皆様、しんどいところ、遠いところ、本当にお疲れ様でございました。今日、恐らく初めて参加される方もいらっしゃると思います。ちょっと少し私のほうの自己紹介だけさせてください。私は泉南支部のほうで活動しておりまして、父親を腹膜中皮腫で亡くしております。かれこれもう亡くなってからちょうど20年ですね、経ちます。その時の思いというのが、やっぱり患部に塗るだけで治るような薬を作って欲しいという思いがすごくありました。20年前のことですから、この腹膜中皮腫という病気がなかなか珍しいもので、労災認定するのにも、最終的にはやっぱり病理解剖が必要でございました。私は病理解剖で取り出した検体を持っていった先生に言いました。「その検体を元にね、絶対に患部に塗るだけで治るような薬を作ってくれ」と。そういうことを今、思い出しております。そこから20年、何が進んでいるでしょうか。ただ、患者さんたちは、自分でいろんなことを学んで、お医者さんからいろんなことを聞いて、生きていく力というのは間違いなくついております。後は、国の方がお金を使っていただいて、何とか良い制度を作っていただくだけになっておりますので、本当によろしくお願いいたします。皆さん、この後は省庁交渉がございます。恐らく初めて参加される方もいらっしゃると思いますので、どうか緊張なさらずに、市役所に文句を言いに来たような、それぐらいの気持ちで、強い気持ちを持って臨みましょう。今日はどうもお疲れ様でございました。

【司会】どうもありがとうございました。実はですね、今日のこの院内集会におきましてですね、立命館大学名誉教授の吉村良一先生、そして兵庫医科大学呼吸器外科の長谷川誠紀先生からビデオメッセージをいただいてたんですね。本当はここで上映したいんですけれども、ちょっと時間の関係で、この場での上映はできません。患者と家族の会のホームページで、ぜひお二方の激励、応援メッセージを載せたいと思いますので、ご視聴いただきますようよろしくお願いいたします。そうしましたら、1時間ちょっとでしたけれども、今日はいろいろ名刺をいただきまして、20名を超える国会議員の先生方が、私どものこの院内集会にかけつけていただきました。どうも最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。本当にこの応援を力にしながら、この石綿救済制度の抜本的な改正、お見舞いから補償へ、しっかりとこの責任を認めさせていくような補償制度を作るためにがんばっていきたいと思います。どうもありがとうございました。

 

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