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クボタ旧神崎工場によるアスベスト健康障害
に対する今後の取り組みについて

2005年12月4日

中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会尼崎支部
世話人 古川 和子

尼崎労働者安全衛生センター
議長  松原 保
(担当者:事務局長 飯田浩)

関西労働者安全衛生センター
議長  浦 功
(担当者:事務局次長 片岡明彦)

 本年4月、私たちは、旧工場周辺に中皮腫を発症して療養中である3名の患者についてクボタに連絡し、これを受けたクボタとの話し合いが行われました。それ以降、クボタによる中皮腫患者への見舞金・弔慰金制度の実施、旧神崎工場における石綿疾病発生状況・石綿取り扱い実績等の情報開示等を経る中で、さらに中皮腫等の患者、家族、遺族からの相談が寄せられました。

 こうした事態の中で、私たちは患者救済の立場から、見舞金、弔慰金制度の実施に協力するとともに、相談を寄せられた方々を対象とした科学的調査を専門家である車谷典男奈良医科大学に依頼し、今般、その調査結果の報告を受けるに至りました(別紙)。

 その内容はきわめて重大かつ深刻であり、これにより、私たちは、旧工場周辺における中皮腫発症と旧工場操業に伴うアスベスト飛散との因果関係について確証を得たと判断します。
したがって、クボタは、下記の各事項について、誠意をもって実行していくべきであると考えます。

 私たちは、その実現に向けて、一致団結し、全力で取り組んでいきます。

ー記ー

  1.  旧神崎工場によるアスベスト飛散と周辺における中皮腫発生との因果関係を認め、被害者・家族・遺族に対して謝罪すること。
  2. (1)に基づき、被害者・家族・遺族に対して、適切かつ十分な補償を実施すること。また、補償については、私たちとの話し合いに基づいて行うこと。
  3. 補償内容については、少なくとも、労災保険による補償水準を満たし、これに、クボタが定める「石綿疾病者特別対策取り扱い基準」における労災認定者と同等の内容を加えたものを確保し、同時に、私たちの意見、思いを十分に反映し、被害者・家族・遺族の生活が十全に保障されるものとすること。また、補償は過去にさかのぼって行うこと。
  4. 補償実施については、予定されている石綿新法実施をいたずらに待つことなく、私たちとの話し合いに基づいて、できる限り早く、できることから順次これを実行すること。
  5. 中皮腫発症と旧神崎工場操業との因果関係が明確になったとはいえ、中皮腫以外の石綿関連疾病、被害の範囲など、今後の調査が必要な部分も多い。したがって、今後のさらなる実態解明への全面協力の姿勢を明らかにするとともに、積極的な情報開示、情報提供を行うこと。また、そうした調査を目的として、私たちや専門家、自治体等とともに共同の調査委員会をつくり、積極的にこれに協力すること。
  6. 中皮腫以外の肺がんをはじめとする石綿関連疾病についても、今後の私たちとの話し合いや(5)を踏まえる中で、補償の実施等の取り扱いを決めていくこと。
  7. 周辺に居住していた住民の健康管理対策について、クボタの責任と費用負担によるしっかりとした制度を構築し、その実施を自治体に委任すること。

以上


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