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11月26日、尼崎のホテルで小池環境大臣と中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会の懇談会が行われました。環境省から大臣を含めて8名、中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会から片岡、古川、飯田、竹沢一子親子、谷口知子、早川夫妻、土井雅子、玉井夫妻、前田(息子)、中村の13名で臨みました。
まず環境省から出席者の紹介、古川さんから患者と家族の会の出席者の紹介、続いて大臣の挨拶。この挨拶の中で「深刻な状況の中、皆さんの今置かれている立場を考えると早く皆さんの声を聞いて立法に役立てたい」また「選挙区が伊丹だったので距離感、土地勘もあるので真剣に対応させて頂きたい」との言葉がありました。
………ここで報道陣は退去
続いて古川さんが患者と家族の会の要望書を読み上げて、引き続き出席者の発言に移りました。大臣の意向で全員が発言する事になりましたので、交渉に入る前に持ち時間一人2、3分と決めていたのですが、話し出したら皆さん時間の事を忘れたように話して、止まらなくなり発言を制される場面もありました。それくらい熱気に溢れていました。
皆さんの話を纏めますと、遺族の方は、なぜこんな病気になったのか分からない、痛み、苦しんで亡くなった。亡くなった者は戻らないけれど、早く薬を開発して使えるようにして、同じ苦しみを味わう人が今後ないようにして欲しい。また経済的にも未成年の子供がいるので苦しい、労災並みの補償をするように…
患者の皆さんは、塀の内と外で同じ犠牲者なのに補償が全然違う、クボタは65歳まで月収や労災で保障されているのに、仕事が出来なくなれば収入が途絶えて一家が路頭に迷う。所得保障して欲しい。障害者の認定をして欲しい。働けなかった時の給料補償もして欲しい。皆さんが口を揃えて労災同等の補償を望む。また新薬の開発、治療薬の早期承認を求める発言が続きました。
次に大臣から、要望に対しての回答
要望 1、に対して縦割り行政の隙間をなくする事は、政府は検証しました。また検証中です。行政間の連携は十分であったとは言えない。立法作業もそうだけど、さらに隙間を作ってはいけないので、綿密な対応をして行く。
要望 2、どんな経緯でなったのか何処で暴露したのかも分からない、潜伏期間の長い病気だから、もれなく救済する。保険で補償と異なる事もあるが、出来るだけ工夫する。
要望 3、あらゆる産業界で使って来た、事業基盤で活用されてきたので幅広く産業界全体から基金の拠出を求める予定である。
要望 4、皆さんの声を重く受け止めて、新薬の開発も含め、来週火曜日に定例閣僚会議があるので、そこで今日の話の内容を提言します。 以上の回答を頂きました。
その後、一般環境と解体工事現場周辺のアスベスト濃度基準の見直し、規制の強化を要望しました。
古川さんが大臣に「風は追い風もあるが、向かい風もある、一番怖いのは風が止まることだ、風が止まったら自分で走って風を起こせ、それでも駄目なら崖から飛び降りて風を起こすんだ」と大臣の言葉がありますが、「大臣崖から飛び降りて風を起こす覚悟で今日来ていらっしゃいますか?」と質問したら、これに対して大きく頷いて小さい声ではありましたが、口の動きを見ていたら確かに「ハイ」と返事がありました。
そこで「大臣の決意を受けて片岡・飯田の要望を」と古川さんが言い次に繋ぎました。片岡さんが新法に関して、「大臣先程の玉井さん、早川さんが働いている話を聞いてどう思われますか?労災の患者では働いている人はいないだろう」と、この話から始まり新法の枠組みは労災保険と同じ枠組みにして、内容も労災保険になぞらえるような物にするべきだ。クボタの責任問題も早急に監査すべきである。(クボタが因果関係を認めないのは国、自治体が原因企業だと公表しないからだ)奈良医大の車谷先生の疫学調査でも100%クボタが原因企業と結果が出ているので、クボタが原因企業との発表を政府として早くするように。今報道されている補償の内容も不十分である。救済は遺族年金、所得補償、就学援助金、など労災同等の補償でなければならない。
補償問題で国はクボタから事情聴取をして、クボタ周辺住民には、労災に準じて救済して、資金不足の時はクボタに拠出させる。
クボタが原因企業である事は先に報道した奈良医大の車谷先生の疫学調査を見たら一目瞭然だから、環境省も車谷先生を呼んで話を聞いて下さい。このような話がありました。
飯田さんも原因は100%クボタだと確信している。尼崎は今までいろんな公害があり、いろんな調査をした経緯があるので、車谷先生の調査結果を見た、尼崎市役所の職員が昔 他の公害で調査した時と同じ現象が起きているので、昔 調査した資料が使えるんじゃないか? それを使えば時間の短縮にもなるので、環境省が自治体を使って早く調査するように促して早急に結果を出して欲しい。
片岡さんから クボタの線路を挟んだ南側のヤンマーの中にも中皮腫の患者が12人出ていて、内 一人が労災の認定を受けた事が公表されました。ヤンマーは白石綿だけしか使った経緯がないので、環境省はヤンマーに調査を入れて欲しい。尼崎市の調査でもヤンマーの外部の窓枠に青石綿が確認されている。
小池大臣の発言
- 車谷先生の調査資料を参考にさせて頂きます。 クボタの言い訳に政府・行政の調査の遅れを理由にされないように早急に対応する。
- 基金は全産業から1階部分は広く浅く、2階は関連企業からと 2階建てで拠出させる。
- 救済は新年度早々から支給して行くよう体制を取る。(秋からとか言っているが早く対応する)
- ヤンマーは環境省だから出来る事として指摘する。
- 一般環境、解体現場周辺の濃度測定基準の見直しも政府として厳しい対応をしていく。
最後にこの言葉を頂きました
一日も早く立法作業を進めて、皆さんの声を、思いを受け止めて、一日も早く一番の安心を届ける事を約策します。
更に大臣は、記者会見後に古川、土井雅子さんに歩み寄り「古川さん、飛び降りますからね!」と力強く言われました。
以上、ご報告を致します。急ぎの報告の為に文中に敬称などを略していますがお許しください。
(H17年11月27日 中村實寛、古川和子)
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