事業場名公開に思う
かつて厚生労働省は、クボタショック直後に労災認定事業場名の公開をしましたが、その後の被害状況については公開を拒んでいました。そして一昨年の年末私達は「全ての労災認定事業場の公開」を求めてFAX攻撃などを行なって参りましたね。患者と家族の会を始め多くの皆さん方の強い意見により、再び公開される事になりました。しかし、その内容を見て唖然としたのは全国の皆さん同じではないでしょうか?前回公開された「自分の事業場名が無い」・「夫の会社の名前が無い」と新聞を見て驚いた事でしょう。そうです!厚生労働省は「既に公開した事業場名は今回の公表から省いたのです」何故?「既に周知しているから」と考えたのでしょうか?でもそれは間違っています。私達は自分以外にも何人の被害者が出ているのか知りたいのです。本当の実態が知りたいのです。そして当事者は被害実態を知る権利が有ります。
今回の発表の仕方はかつての石綿の危険性を承知していながら私達国民に知らせなかった、という基本的な部分で一致しているような気がします。
「教えなくても良い事は黙っていよう」という行政の怠慢な態度が今回の部分発表という姑息な手段を選ばせたのです。
厚生労働省は既発表の事業場は既に周知されているとお考えでしょうが、石綿が如何に多く幅広く使用されてきたかを考えれば、言い過ぎる位に伝えなければ周知されません。国が石綿の危険性を隠して使用し続けた年数だけ、国は国民に対して伝え続けなければいけないのです。各企業もまた存続する限り、過去・現在の従業員に対してフォローをして行かなければいけません。
石綿の潜伏期間が30年から50年という長い年月を要する事を踏まえて考えれば、今の一時の対応では済まないのだということを肝に銘じて取り組んで欲しいものです。
厚生労働省は早急に「隠蔽」していると思われる164ヶ所の事業場の被害実態を公開するように強く求めます。
